
「慢性的な肩こりで体調が悪い」 「何度マッサージをしてもすぐ元に戻る」
このようにお悩みの方は少なくないでしょう。
慢性化した肩こりの原因には、筋肉のこわばりだけではなく、血流の滞りや自律神経の乱れなどが関係している場合があります。
こうした深層のトラブルには、筋肉の奥深くにアプローチできる鍼治療が効果的です。
本コラムでは、マッサージで治らない肩こりの原因や鍼治療が効果を発揮するメカニズムを解説します。
「何を試しても肩こりが良くならない」 と感じている方は、ぜひ鍼治療を受けてみてはいかがでしょうか。
マッサージで治らない肩こりの原因
一時的な肩こりであれば、マッサージによって症状が緩和されることもあります。しかし、慢性的な肩こりには表面的な対処だけでなく、根本的な原因へのアプローチが必要です。肩こりの根本的な原因は筋肉の過緊張です。肩周辺の筋肉が緊張し続ける背景には、以下のような原因があげられます。
・筋肉疲労の蓄積
長時間同じ姿勢で作業を続けたり、ストレスを抱えたまま生活していたりすると、疲労が蓄積し、筋肉が慢性的に緊張しやすくなります。
・加齢による筋肉の柔軟性低下
加齢によって筋肉の柔軟性に衰えが生じた場合も、筋肉の過緊張が起こりやすくなります。
・目の酷使
目の酷使は、目につながっている首や肩の筋肉を緊張させる原因の一つです。
・運動不足
運動不足は筋肉の衰えや血行不良を引き起こし、筋肉が固まりやすくなります。
・自律神経の乱れ(交感神経優位)
自律神経が乱れて交感神経が優位になると、興奮状態から体に過緊張が生じる場合もあります。
これらの身体症状の改善が図れるのが、鍼治療です。
肩こりに効く鍼治療のメカニズム
鍼治療が肩こりに効果を発揮する理由は、鍼の刺激によって筋肉の緊張を緩和させるためです。具体的なメカニズムは、次のとおりです。
・髪の毛より細い鍼をツボに刺して刺激を与える
・鍼の刺激が血液やリンパの流れを活性化させる
・血行改善により筋肉の緊張も緩和され、こりがほぐれる
鍼治療を行うと血液やリンパの流れが活性化され、体に溜まった老廃物の排出や自律神経調節機能の安定、免疫機能の改善など数多くの健康増進効果が期待できます。そのため、一時的なリラクゼーションにとどまらず、肩こりの根本的な改善が目指せます。
当院では、カウンセリングを入念に行い、患者さまの症状に適したセミオーダーの治療プランを提案しています。鍼治療の適応例や治療方法など知りたい方は、当院のホームページをぜひご覧ください。
Q1.肩こりの改善までにかかる期間や通院頻度はどのくらいですか?
A1.治療の効果が出始めるまでにかかる期間は、早くても3ヶ月はかかるのが一般的です。ただし、人によっては最初の施術から効果が感じられる方や効果が出始めるまでに半年以上かかる方もいます。通院頻度は治療初期であれば週に2回程度、そのあとは治療ペースに沿って週に1回など間隔を少しずつ開けていきます。
Q2.肩こりの鍼治療は健康保険の対象になりますか?
A2.肩こりの鍼治療は、基本的に健康保険の対象になりません。ただし、そのほかの疾患や怪我の場合は健康保険を利用できる可能性があります。詳細は、当院へお問い合わせください。
記事監修|笹塚鍼灸整骨院 院長 吉江 史年

■資格
- 柔道整復師
- 鍼灸師
■得意な治療
- 鍼灸治療
- 猫背矯正
- ロングマッサージ