
「なんだか最近、お腹の調子が悪い…」
「食欲不振や便秘が続いてスッキリしない」
こうした原因不明の胃腸の不調でお悩みはありませんか?
食欲不振や便秘、腹部の違和感は日常生活にも支障をきたすものの、我慢してしまう方もいらっしゃるでしょう。
胃腸の不調をやわらげる選択肢の一つとして、「鍼治療」があることをご存知でしょうか。
本コラムでは、鍼治療によって胃腸の働きを改善する仕組みやお腹の緊張をほぐす作用を解説します。
「薬にはあまり頼りたくない」 「体質から見直したい」 とお考えの方にとって、安心して鍼治療への一歩を踏み出すために参考となる内容です。ぜひ最後までご覧ください。
鍼治療で期待できるお腹への効果
鍼治療で期待できるお腹への効果を2つのポイントで解説します。
胃腸の働きを改善
鍼治療は、腹部や手足のツボへの刺激で自律神経のバランスを整え、胃腸の働きを活性化します。
慢性的な胃もたれや消化不良にも有効で、継続的な施術により根本的な体質改善も図れます。
また、鍼治療は腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進し、血流の改善を促して腸の機能を高めるため、便秘解消のサポートも期待できます。
特に腹部や背中のツボへの刺激は、腸の動きを調節するため、便の排出をスムーズにしてくれるでしょう。下剤に頼らず自然に排便を促す方法として、慢性的な便秘に悩む場合にも効果的です。
胃腸の緊張をほぐす
鍼治療はリラックス効果が高く、ストレスや不安による胃腸の緊張にも有効です。
胃腸の緊張をほぐしたり、腹部のこわばりをゆるめたりするだけでなく、精神を安定させるセロトニンなどホルモンの分泌を促進し、胃や腸の動きをサポートします。さらに、鍼治療で胃腸の不快感が緩和されれば、食欲不振の解消にもつながります。
鍼治療で胃腸を活性化させるためのポイント
鍼治療で胃腸の活性化を促すには、一般的に症状に応じて以下のような治療頻度が推奨されます。
・慢性的な症状(腹部の不調、消化不良、便秘)の改善:週1回~2週間に1回程度
・体質改善や健康維持:月に1~2回
ただし、患者さまの状態によって推奨される治療頻度も変わるため、担当の鍼灸師にご相談ください。
施術のタイミングは、消化器系が過度に働いている食直前・直後は避け、食前もしくは食後1〜2時間経過してから施術を受けるとよいでしょう。
鍼治療は副作用も少なく、体質改善を目指す方にもぴったりの方法です。生活習慣の見直しとともに、専門家のもとで鍼治療を取り入れてみてはいかがでしょうか。
当院では、患者さま一人ひとりの体質やお悩みに合わせた鍼治療をご提案しております。慢性的な胃腸の不調やお腹の冷えなどでお困りの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
Q1:鍼治療でお腹の冷えは改善できますか?
A1:はい、鍼治療はお腹の冷え改善にも活用されています。お腹の冷えは血流の低下や自律神経の乱れが原因のケースが多く、鍼による腹部や足のツボ刺激で血流を促進し、内臓を温める効果が期待できます。また、冷えが原因で起こる腹部の違和感や下痢にも鍼治療は効果的です。
Q2:胃腸の不調で鍼治療を受けたいのですが、副作用はありませんか?
A2:基本的に鍼治療は副作用が少ないとされていますが、まれに施術部位の軽い出血や内出血、だるさ(瞑眩反応)を感じることがあります。多くは一時的なもので心配はいりません。ただし、体調や体質によって個人差があるため、治療中に不快な症状が現れた場合はすぐに施術者に伝えることが大切です。重大な副作用はほとんど報告されていませんが、信頼できる鍼灸師を選ぶことが安全に施術を受けるポイントです。
記事監修|笹塚鍼灸整骨院 院長 吉江 史年

■資格
- 柔道整復師
- 鍼灸師
■得意な治療
- 鍼灸治療
- 猫背矯正
- ロングマッサージ