
「鍼を刺したあとが赤くなるのは、治療が合っていないから?」
「このまま鍼治療を続けても大丈夫?」
このように思った経験はありませんか?
鍼治療後に肌が赤くなるのは、フレア反応と呼ばれる身体の正常な反射現象です。
本コラムでは、鍼で肌が赤くなる理由やフレア反応が身体にもたらす効果をわかりやすく解説します。さらに赤みが出たときに知っておきたいポイントも紹介しています。
正しい知識を持ち、安心して鍼治療を受けるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
鍼で肌が赤くなるのは身体に良い反応!フレア反応とは
フレア反応とは、鍼治療のあとで肌が赤くなる現象のことです。
患者さまによっては赤くなった箇所に軽いかゆみを感じる場合もありますが、生理的な現象の一つであり、基本的に心配はいりません。
鍼の刺激を受けると、脳は身体が受けた刺激を異物と捉えます。結果、脳は異物を排除するために毛細血管を拡張させ、全身に鎮痛物質や栄養分など免疫力向上に役立つ物質を送ります。
フレア反応は鍼の刺激により自然治癒力が働き始めた証拠といえるでしょう。
血流が促進されると、筋肉の緊張緩和・冷えの改善・老廃物の排出などさまざまな効果を身体にもたらします。
鍼で改善できる効果をもっと詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考にしてください。
鍼の効果はこんなにすごい!改善できる症状について
鍼で肌が赤くなった場合に知っておきたいポイント
鍼治療後の肌にフレア反応がでた場合、まず理解しておきたいのは「フレア反応=身体の正常な反応」である点です。
フレア反応はかゆみや軽い熱を帯びるケースがあるため、患者さまのなかには 「悪いものでは」 と心配される方もいらっしゃいます。
肌の赤みは一般的に数時間〜数日で自然に消失するため、ご安心ください。消えるまでの時間は、患者さまの体質や体調によって異なります。
もし不安があれば、事前に施術者に相談して詳しく説明を受けましょう。
笹塚鍼灸整骨院では、豊富な施術経験を持つスタッフが患者さまのお悩みに寄り添った治療を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
笹塚鍼灸整骨院
Q1:鍼治療で肌が赤くならないのは、効果が出ていないということですか?
A1:肌に赤みが出るのは患者さまの体調や体質が関係するため、赤みがないからといって効果が出ていないとはいえません。血流の滞りが重度な患者さまのなかには、フレア反応が出ない方もいらっしゃいます。最初は赤みが出現しなかった方も、施術を続けて血行が改善されると少しずつフレア反応が出現するようになる場合があります。
Q2:フレア反応と好転反応の違いを教えてください。
A2:鍼治療を受けると、フレア反応のほかに好転反応と呼ばれる症状も時折出現します。フレア反応は、鍼の刺激で一時的に肌が赤くなる状態です。対する好転反応は、回復過程で生じる体調不良に似た症状の総称です。好転反応の一例に、めまい・頭痛・倦怠感などがあげられます。
記事監修|笹塚鍼灸整骨院 院長 吉江 史年

■資格
- 柔道整復師
- 鍼灸師
■得意な治療
- 鍼灸治療
- 猫背矯正
- ロングマッサージ