
「お灸は自律神経を整える効果があるの?」
「どのツボが冷えや不眠に効果的なの?」
このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
症状に合ったツボを選び、正しい方法でお灸をすえることで、冷えや不眠などの不調の改善にくわえ、ストレスの緩和につながります。
本コラムでは、お灸により自律神経が整う仕組みを解説し、おすすめのツボを紹介します。自律神経を整えたいと考えている方は、ぜひご参考にしてください。
お灸で自律神経が整う仕組み
お灸は自律神経のバランスを整え、心身のリラックスやストレス軽減に効果があります。温熱によりツボを刺激し、血行を促進して体を温めることで、自然治癒力や免疫力を高める療法です。
ストレスや緊張によって乱れやすい自律神経の働きを整える手助けにもなるため、日常生活で感じる心身の疲れや緊張の軽減にもつながります。
お灸によるツボへの刺激は、知覚神経を介して脊髄から脳へ伝わり、痛みを和らげたり自律神経のバランスを整えたりする効果を発揮します。
お灸を据えることで、自律神経の調整作用が働き副交感神経が優位になるため、心身のバランスが整います。
副交感神経が優位になると、視床下部から「オキシトシン」が分泌され、ストレス軽減や幸福感の向上が期待できます。
自律神経が整うツボ
ストレスを解消して自律神経を整え、冷えや不眠に効果的なツボをいくつかご紹介します。
不眠に効果的なツボは、「内関(ないかん)」や「足三里(あしさんり)」です。内関は、手首の内側、手のひら側の中央にあるツボで、手首の横じわから指3本分ほど肘寄りに位置しています。
心臓や精神の安定に関わるとされ、ストレスや不安による不眠の改善に用いられます。
また、手のひらの真ん中にある「労宮(ろうきゅう)」も、ストレスによる不眠に効果的なツボです。
膝の皿の下から指4本分ほど下がった、すねの骨の外側にある少しくぼんだ部分を足三里といいます。胃腸の働きを整える作用があり、消化不良や疲労による不眠の改善に効果があるとされています。
冷えには「丹田(たんでん)」への刺激が効果的です。丹田はおへその下あたりの下腹部に位置するツボで、お灸で温めることで腹部の血流が促進され、下半身の冷えを改善できます。
不眠やストレスによる不調を感じている方は、ぜひ当院へお越しください。体調やライフスタイルに合わせた最適なケアを提供いたします。
Q1:お灸は1日に何回行えばよいですか?
A1:まずは1日1回から始めましょう。体調や症状に合わせて回数を調整し、無理なく続けることが大切です。
Q2:自分でお灸をすえるうえで注意点はありますか?
A2:火傷したり、血行の変化に敏感な方に起こる疲労感や気持ち悪さ(灸あたり)を感じたりする場合があります。副作用が心配な場合は、無理にセルフケアを続けず、ぜひ当院へご相談ください。
記事監修|笹塚鍼灸整骨院 院長 吉江 史年
■資格
- 柔道整復師
- 鍼灸師
■得意な治療
- 鍼灸治療
- 猫背矯正
- ロングマッサージ