
「お灸にはどんな効果があるの?」
「自分でできるの?」
このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
お灸は、温熱の刺激で血流を促し、冷えやこりなどの不調をやわらげる伝統的な方法です。
本コラムでは、お灸の基本的な効果や初心者でもできるやり方、注意点をわかりやすく解説します。ぜひご参考にしてください。
お灸の効果
お灸とは、よもぎの葉から作られた「もぐさ」を燃やし、温熱によってツボを刺激する伝統療法です。お灸の起源は、今から約2000年前の中国にさかのぼるとされ、東洋医学の代表的な療法として長い歴史があります。
お灸は温熱刺激によって体を温め、血液の循環を促し、自然治癒力を高める効果があるとされています。
期待できる主な効果は、以下のとおりです。
・血流の改善による冷えやこりの緩和
・痛みの軽減
・免疫力の向上
・自律神経の調整による体調の改善
・心身を落ち着かせる
近年は、自律神経への働きかけが注目されており、ストレスの緩和や睡眠の質の向上など、心身のバランスを整える効果が期待されています。
お灸のやり方と注意点
お灸には、自宅で行えるものと、整骨院や鍼灸院で施術を受けるものがあります。セルフケアとして取り入れる場合は、市販のシールタイプのお灸を用いると安全です。
シールタイプのお灸は、皮膚に直接強い熱が伝わりにくく、火傷のリスクを抑えられます。使用する際は、症状に合ったツボを選び、心地よい温かさを感じる程度にとどめてください。
お灸は、体調に合わせて無理なく取り入れることが大切です。体調によっては血行が良くなりすぎて、気分が悪くなる場合があります。特に食後すぐ・飲酒後、発熱時の使用は避けましょう。妊娠中の方や持病のある方は、まずは医師にご相談ください。
体質や症状に合わせて、より効果的なお灸を受けたい場合は、鍼灸施術を受けられる整骨院や鍼灸院に相談すると安心です。
当院では、患者さまの症状やお悩みに合わせて、お灸や鍼治療、マッサージなどを組み合わせた施術を提供しております。まずは一度ご相談ください。
Q1:お灸は毎日しても大丈夫ですか?
A1:体調や症状によっては毎日行っても問題ありません。気分が悪くなったり、だるさを感じたりする場合は無理に続けず、様子を見ながら行いましょう。
Q2:お灸と鍼はどのような効果の違いがありますか?
A2:大きな違いは、鍼は熱を使わず直接刺激するのに対し、お灸は熱を使って体の内側から調整する点です。鍼は筋肉や神経に直接刺激を与え、痛みの緩和や気血の巡りを整えます。一方、お灸は温熱刺激によって体を温めて血行を促進し、免疫力や自然治癒力を高める効果があります。
鍼の効果については、以下のコラムをご覧ください。
鍼の効果はこんなにすごい!改善できる症状について
記事監修|笹塚鍼灸整骨院 院長 吉江 史年
■資格
- 柔道整復師
- 鍼灸師
■得意な治療
- 鍼灸治療
- 猫背矯正
- ロングマッサージ